1 自由を大切にした教育、そして、規律の大切さ

子どもには自分を創造する自由が必要です。そして、その片側には、必ず規律があります。自分を創造する自由が与えられ、毎日達成感があり、満たされれると、つまり、個が満たされると、初めて集団に目が向きます。自分が面白いものに集中したい、邪魔されたくないように、友達も同じであることがわかり、人の話をよく聞いたり、人の邪魔をするような行動を自分で抑えることができるようになります。

また、保育と教育は、この二つがばらばらにあるのではなく、統合されて初めて意味があります。当園は、開設当初より、この二つを統合した形の保育・教育を行ってきました。

2 モンテッソーリ教育を土台にした保育・教育

とくに、認知・非認知能力の両方をバランス良く育てる教育をします。
認知とは、いろいろなことができる力です。非認知は、自主性、主体性、意欲、自立心、自己肯定感、自己コントロール力などです。この両方の力は、子どもを生涯幸せにする力です。

モンテッソーリ教育には、この両方をバランス良く育てるための方法論があります。当園では、その教育法を土台に据えて、保育・教育を行っています。

3 ひとり一人異なる、個性、個人差を大切にする教育

子どもは、ひとり一人みんな違います。興味・関心、活動のペースなどです。

その違いは、個性です。その個性を大切に育てることによって、いつの日か人にはできないことを創造したり、オリジナリティで、社会に貢献する人になっていきます。

「みんな違って、みんないい」


同じ2歳児でも、自分の興味・関心に基づいて、選択するものはひとり一人違います。

4 共生社会の実現を目指して インクルーシブ教育

私たちの国は、2014年、障害者権利条約を批准しました。

そのため、インクルーシブ教育に取り組む必要があります。インクルーシブ教育とは、障害のない子ども、障害のある子どもという見方をするのではなく、すべての子どもがひとり一人異なることを前提に、そのそれぞれのニーズに応じた保育・教育をすることです。

当園においても

  • 同じ空間で学びながら、すべての子どもが理解できる保育・教育
  • すべての子どもの人格、才能、及び創造力、精神的、身体的な能力を最大限発達させること

などを目標に取り組んでいます。

5 家庭の子育てを支援

一昔前には、地域社会が生きていて、その中で、安心して子育てができました。自分の両親、祖父母と同居、あるいはそばにいて、何かと子育ての相談に乗ってくれたり、助けてくれたのです。また、地域の人たちも、いろいろな面でサポートしてくれました。その地域社会が崩壊し、子育てする両親を支援する体制が社会になくなってしまいました。そのような状況であるからこそ、保育園、あるいは子育て支援センターが、地域のご両親の子育てを支援する体制が必要です。

当園では、相談、助言などを通して、ご両親の子育てを応援してきました。

6 子どもの発達に必要な教育とのコラボレーション

モンテッソーリ教育を土台にしていますが、それだけではなく、子ども達にとって、必要と思われる教育は、取り入れていきます。

例えば、和太鼓、体操、英語、食育などです。

7 関係機関との連携

地域の中で、当園は保育園としての役割を担っています。地域の中にはその他、様々な機能を持った社会資源があります。教育機関、福祉機関,保健機関、医療機関などです。この様々な機関と連携をとりながら、保育・教育をすることが大切です。

当園は、これからもこれらの関係機関との連携を密にとっていきます。